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【freee使用】税理士無しで決算書を作成しよう【株式会社の社長になるためのミニマムガイド初心者向け

2026/01/21
【freee使用】税理士無しで決算書を作成しよう【株式会社の社長になるためのミニマムガイド 】

 本記事では、筆者が1人会社「株式会社ロジック推し」を起業した経験に基づき、 freee会計とfreee申告を使用して、税理士無しで決算書を作成する流れについて解説します。
 また、当社決算書の内容についても詳細に解説します。
【freee使用】税理士無しで決算書を作成しよう【株式会社の社長になるためのミニマムガイド 】

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freee会計とfreee申告を使用しての決算書作成について


 当社は、freee会計freee申告を使用して決算書作成しました。
 freee申告は、freee会計とは独立したアプリケーションで、別途料金がかかります。
 freee会計だけでも会計処理および、税引前の決算書の作成はできます。 そのため、税理士さんに依頼する企業であればfreee申告は不要です。
 当社は税理士さん無しで、会計ソフトから一気通貫で電子申告したかったので、この形を採用しています。 税務申告はかなり複雑なため、税理士またはアプリケーションのサポート無しで行うのは困難です。

決算書作成における全体の流れ


 決算書作成の流れは以下の通りです。
  1. 「freee会計決算書作成ガイドブック」に従い処理しよう
    1. 会社情報を入力しよう
    2. 全収支を入力しよう
    3. 固定資産を処理しよう
    4. 創立費を処理しよう
    5. 決算書(仮)を作成し確認しよう
  2. 「法人税freee申告ハンドブック」に従い決算書を作成しよう
    1. 税申告書類の情報を入力しよう
    2. 決算書を作成しよう


1.「freee会計決算書作成ガイドブック」に従い処理しよう


 まず、freee会計利用者が読める「freee会計決算書作成ガイドブック」に従い、freee会計での処理を行います。

1-a.会社情報を入力しよう


 freee会計の中で、必要な会社情報入力します。
 既に入力が完了している場合は、ガイドブックに従い、念のため確認します。

1-b.全収支を入力しよう


 freee会計の中で、対象の期における収支をすべて入力します。
 決算処理の最大難関はここです。
 ただし当社は、日々こまめに入力していたので、本記事の処理開始時点で完了していました。 金額の差分が生じたときに、ミスの原因を比較的見つけやすいので、決算処理の観点では日々入力するのがベターです。

1-c.固定資産を処理しよう


 10万円以上で、1年以上使うものを購入した時は、固定資産として扱う必要があります。 ガイドブックに従い、固定資産台帳を開き、処理します。
 当社は初年度決算で、創立費として、パソコン購入費用を計上しました。 freee会計では、創立費の中でも固定資産の枠で扱われていますが、自動的に固定資産台帳への登録はされません。 自分で登録する必要があります。
 固定資産は通常、毎年少しずつ経費に換算します。 ただし2026年1月現在、購入金額が30万円未満の場合には一括で必要経費にできる制度があります。 当社はそれを利用してパソコン購入費用については一気に償却処理、つまり全額必要経費にしています。

1-d.創立費を処理しよう


 特に何もしない場合、freee会計では創立費資産として計上し、価値として残ったままになります。
 しかしながら、既に現金としては消費されて無くなっているので、当社は初年度にすべて償却処理しました。
 具体的にはfreee会計の「取引入力」>「仕訳帳形式」の下部に入力しました。 借方科目「管理諸費」、貸方科目「創立費」、備考として「創立費償却」としています。
 実際の処理方法は色々あると思いますが、自社の方針に合わせた対応が必要です。

1-e.決算書(仮)を作成し確認しよう


 すべて入力が完了したら、ガイドラインに従ってfreee会計から決算書(仮)を作成しましょう。
 確認のポイントは、貸借対照表に余分な資産が無いか、販売費及び一般管理費内訳書に違和感は無いか、などです。
 なお、これは税引前の決算書ですので、このままでは納税用として使えません。 続けてfreee申告で税金の対応をします。

2.「法人税freee申告ハンドブック」に従い処理しよう


 freee会計で決算書(仮)までできたら、freee申告で税引き後決算書を作成します。
 なお、当社初年度のように赤字でも、均等割という地方税はかかりますので申告が必要です。 一方、赤字額は繰越欠損金として10年間は利益と相殺可能、すなわち将来の法人税等を減らせますので、正しく申告することで節税にもなります。

2-a.税申告書類の情報を入力しよう


 税申告書類の情報は、基本的には「法人税freee申告ハンドブック」に従い入力するだけでOKです。
 freee会計との連携ボタンも用意されていて、比較的簡単ですが、当社は2点だけ、対応に苦慮したところがありましたので、共有します。

取材費の税制上の分類

 独自に作成した勘定項目があれば、その税制上の区分を指定する必要があります。
 当社は、ブログを書くための取材コストとして、例えばスープカレーの食事代等を、独自の勘定項目「取材費」としています。 これを「その他の事業売上原価」として計上することを指定しました。

事業種目と業種番号

 「事業年度分の適用額明細書」の中に事業種目業種番号を記載する欄があります。
 具体的には国税庁ホームページの 適用額明細書の記載の手引 の中に 事業種目・業種番号一覧表があり、これを記載します。
 法人税freee申告ハンドブックに記載されている例を見ると、 事業種目「受託開発ソフトウェア業」、事業番号「24:通信機械器具製造業」です。 近いと言えるかもしれませんが、素直に読めば合致していません。 そのため、この番号に意味はほとんど無いと推測し、近いものを選びます。
 当社は、事業種目「電子情報発信・電子書籍出版」、事業番号「11:新聞、出版、印刷業」としました。 紙の印刷物が対象の事業番号で合致していませんが、近いものがなく仕方がありません。

2-b.決算書を作成しよう


 税金の処理がなされていることを含め、内容の最終確認が済んだら、freee申告から決算書を作成します。
 PDFファイルができたら決算書の作成処理は完了です。ひとまずおつかれさまでした!

株式会社ロジック推し第1期決算書を解説


 以下では、株式会社ロジック推し第1期決算書について解説します。
 これから起業したいと考えられている方や、会社の決算書を読むときの参考になりましたら幸いです。

貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)


【freee使用】税理士無しで決算書を作成しよう【株式会社の社長になるためのミニマムガイド 】 株式会社ロジック推し 貸借対照表2025  貸借対照表は、期末時点の会社の財務状況を表すものです。 株式会社には公告(公開・開示)義務があります。
 左側が資産つまり会社が持っている財産、右側が負債(借金)および純資産(出資金や損益)です。 左側の合計と右側の合計が一致する仕様でバランスシートとも呼ばれます。英字略称はB/Sです。
 当社における貸借対照表の内容について解説します。

資産の部

現金および預金

 主要取引銀行であるGMOあおぞらネット銀行の預金口座の残高です。

無形固定資産(ソフトウェア)

 AI利用料をここに含めています。AI用クレジット(AIをAPIから利用するために先払いしている料金)も含みます。

負債の部

未払金

 クレジットカードで支払い、期末時点で引き落としされていない金額です。 主に取材費をクレジットカードで払っていますが、このタイミングではfreeeの利用料が大きめです。

未払法人税等

 未払いの法人税です。2月末までに支払えば滞納にはなりません。ただし決算書の締め日時点では未払いです。

純資産の部

資本金

 当社の資本金256万円です。

利益余剰金

 初年度のため今期損益金額そのままです。

損益計算書


【freee使用】税理士無しで決算書を作成しよう【株式会社の社長になるためのミニマムガイド 】 株式会社ロジック推し 損益計算書2025  損益計算書は、1期(1年)を通した経営成績を表すものです。 英字略称はP/L(Profit/Loss)です。
 損益計算書は、中小企業に公告義務はありませんが、当社は公告内容に含めました。 詳細に解説しますので、参考になりましたら幸いです。

営業活動による費用・売上原価

その他の事業売上原価

 ブログ等の題材のための取材費です。主にスープカレーの飲食代です。物品のレポートをしている場合はその購入費用をここに含めています。
 なお、一般的に少額の飲食代は会議費に計上しますが、当社の解釈・方針でブログ記事そのものを商品として、売上原価に計上しています。

販売費及び一般管理費

役員報酬

 役員(社長1人分)のお給料です。

通信費

 レンタルサーバー費用などです。

消耗品費

 マウスやマウスパッド等の開発用品や事務用品などです。 期内にPCモニターが壊れたので、その費用も計上しています。

租税公課

 商業登記電子証明書の取得代金です。 今ならマイナンバーカードで代替できるため不要でした。

減価償却費

 パソコン購入費用です。固定資産のため分割償却もできますが、特例を利用して全額償却しました。

法定福利費

 社会保険料として会社から支払う分です。

支払手数料

 主にfreeeの利用料金です。

地代家賃

 レンタルオフィスの使用料金です。

会議費

 仕事に繋がる会議に必要な費用です。飲み会代とも言います。

旅費及び交通費

 主に、レンタルオフィスへの通勤と、スープカレーを食べに行くときの交通費です。

管理諸費

 創立費(登記費用などの初期費用)をこちらで償却しました。

営業利益

 本業の利益です。本業の売上が無かったので費用がそのままマイナスになります。

営業外収益

 本業外の収益です。

受取利息

 主にGMOあおぞらネット銀行でついた利息です。

雑収入

 クレジットカードのポイント利用分です。

経常利益

 営業利益と営業外収益を合わせた額です。

税引前当期純利益

 税引前の利益です。

法人税等合計

 法人税の合計です。 当社は免税事業者のため消費税の項目はありません。

法人税、住民税及び事業税

 今期の当社は赤字のため事業税はありません。均等割という住民税のみ計上しています。本社のある東京都に払うものです。

当期純利益

 税金を引いた最終利益です。

まとめ


 本記事では、税理士無しで決算書を作成する流れを解説しました。
 freee会計で税引前の決算書、freee申告で税引き後の決算書を作成します。 基本的には「freee会計決算書作成ガイドブック」と「法人税freee申告ハンドブック」に記載の通りに進めれば問題ありませんが、 その際に当社が対応に苦慮したところを共有しています。
 また当社決算書の読み方の解説もしています。 他社を含めて、決算書を読む際の参考になりましたら幸いです。
 この後、税務申告および納税を行う必要があります。後日解説します。

補足

・本記事は当社の事例紹介です。法改正や個別の事情により対応が異なる場合がありますので、実施の際は最新の公的情報をご確認の上、自己責任にてお願いいたします。
・記事の内容精査に生成AIの Anthropic Claude を利用しております。
・記事の校正/添削に生成AIの Google Gemini を利用しております。
・記事内の画像の作成に生成AIの Google Gemini を利用しております。
・画像内のラスタライズ文字フォントにOpen Font LicenseNoto Sans Japaneseを使用しております。

カテゴリー:会計