Passion drives any job 好きこそ仕事の上手なれ お仕事推しブログ

【コラム】ラスボスe-Gov社会保険情報届出を攻略しよう【株式会社の社長になるためのミニマムガイド初心者向け

2025/04/03
【コラム】ラスボスe-Gov社会保険情報届出を攻略しよう【株式会社の社長になるためのミニマムガイド 】

 本記事では、筆者が1人会社「株式会社ロジック推し」を起業する中で、 社会保険情報をe-Govで届け出る体験談を、時系列で紹介します。
 当時の筆者には、ゲームにおけるラスボス級の難易度で、最終的には3週間程で攻略できましたが、心が折れそうでした。 ただし、攻略ポイントを適切に把握しておけば、1週間程度で完了できると思います。
 この教訓から得られた攻略ポイントは、すべて前記事で解説しています。 社会保険をe-Govで届け出る場合は、そちらをご確認ください。 本記事は、読み物としてご覧くいただけますと幸いです。
【コラム】ラスボスe-Gov社会保険情報届出を攻略しよう【株式会社の社長になるためのミニマムガイド 】

好きこそ仕事の上手なれ 記事一覧



0日目:提出


 まずはe-Gov(いーがぶ)からの届出初日です。
 「健康保険・厚生年金保険 新規適用届」を提出しました。
 このときは、数日で完了するものと、高を括っていました。 数日後に e-Gov を覗くことにします。

3日目:姓と名の間にはスペースを入力


 3日後に、e-Gov にログインして、届出が承認されたかを確認したところ、メッセージが2通来ていました。

1通目:到着連絡


 メッセージ2通のうちのひとつは、送付した履歴事項全部証明書の原本が届きましたという連絡です。 このときはまだ、pdfで代用可能ということを知らず、原本を郵送していました。 こういう連絡があるのは、安心感が増して良いですね!

2通目:返戻


 もうひとつのメッセージは、時刻を確認すると、提出から30分後に来ていました。 返戻(へんれい)、修正の依頼、つまり審査は不合格です。 内容は「姓と名の間にはスペースを入力してください」とのこと。 「問い合わせ先 担当者名」という項目があり、そこに筆者の名前を「青山公士」と書いてしまっていました。
 このようなルールが有るなら、入力時点で検出して欲しいです。 しかし e-Gov は、社会保険以外にも対応しているツールのため、入力漏れなど一般的なルールには対応していますが、 こうした細かい個別ルールには、対応できていないようです。
 おそらく、担当者の確認が入ってから、30分間後に返戻されたのだと推測します。
 仕方がないので再申請です。
 しかし、送信データの再利用はできません。 新規作成です。 1文字でも間違えると再提出という、極度な緊張感の中、なんとか全項目埋めて、再提出しました。 もちろん該当箇所は「青山 公士」にしています。

返戻はxml+xslのため読みづらい


 e-Govからの返戻は、xmlファイルとxslファイルの形式です。
 この形式は、Internet Explorer 世代の、古いWebブラウザーなら読めますすが、最近のパソコンでは簡単には読めません。 当時は、これを読むことに、とても苦労しました。
 そのため、姉妹サイトになりますが、XML+XSLビューアーを作りました。 簡単に読める手段が無い方は、ぜひご利用ください。
 なお、このビューアーは端末のWebブラウザーのみで処理しますので、他人にxmlやxslの情報が漏れることはありませんので、ご安心ください。

「申請データを保存」について


 「申請データを保存」は、本体験談の間は使用していません。 これを使用していれば、再申請にここまで苦労することはありませんでした。
 理由は、ボタンは見えていたのですが、他人に渡すためのもの…と思っていたからです。
 本記事を書くために改めて見てみると、そんなことはありませんでした。 確かに、他人に渡すためのものとしてこのボタンがあるような、誤解しやすい並びになっていますが、冷静に見れば、「申請データを保存」はしておくべきだと、思えます。
 当時は、申請が通らない焦りがあったのでしょう。 変な勘違いをしてしまっていました。 落ち着いて作業するのが重要ですね。

10日目夕方:被保険者資格取得届も提出


 再提出から数日は進展がありませんでしたが、ちょうど1週間後にメッセージが届きました。 残念ながら再び返戻です。
 「健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届も同時に提出してください」とのことです。 「送られてくるのを1週間待っていた」とも記載されていました。
 この書類は「事業所番号」等を記載する欄があり、入力必須でした。 つまり、まず「健康保険・厚生年金保険 新規適用届」の審査を通して、事業所番号を取得。 その後「健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届」を提出する流れと認識していました。 これが間違えていたようです。
 返戻をよく読むと、「事業所整理記号及び事業所番号は仮で全て9を入力ください」とのこと。 そんな情報、見ていません。 例えば記入例には、 「事業所整理記号、事業所番号を必ず記入してください」とあるだけです。
 そして無慈悲に「再申請の際は新規適用届と被保険者資格取得届の2種類の届出をお願いします」ともあります。 また最初からすべて記載し直し…。
 落ち込みましたが、気を取り直して、 「健康保険・厚生年金保険 新規適用届」を再提出、 わからない番号をすべて9で埋めて 「健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届」 「被扶養者(異動)届」 を新規提出しました。

10日目夜:未来日


 今度は、当日の返戻も見逃さないようにしようと、見張っていたところ、返戻が来ました。 こういうところは当たらなくても良いのに。。。
 被扶養になった日が未来日です。事実発生日以降、再度ご提出ください。とのこと。
 なるほど、過去日付で対応する必要があるのですね。 勘違いして区切りの良い未来の日付を入れてしまっていたので、提出当日の日付を入力して再提出します。 この日付が関係するのは 「健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届」 「被扶養者(異動)届」 のため、それぞれ再提出しました。

15日目:電話確認に踏み切る


 それからしばらく、進展がありませんでした。 また、何らかの1週間待ちの状態になっているのではないか、という不安が頭をよぎります。
 「電話しよう」
 そう決めて、日本年金機構のお問い合わせ電話番号を検索して、かけて、日本年金機構東京広域事務センターの番号を案内されて、かけて、で、目的の場所にたどり着きました。 申請は「到達番号」に基づいて管理されているらしく、それを伝えることで、調べてもらえます。

到達番号


 到達番号とは、届出を提出したときに得られる、e-Gov上の番号です。 この番号で、書類がすべて管理されているようです。
 利用者は、過去の申請が一覧で見られるので、簡単に確認することができます。

登記簿謄本到着待ち


 調べてもらったところ、「登記簿謄本の到着待ちになっています」だそうです。
 前述の通り、最初の提出から3日目に受理された連絡がありました。 しかし、別の申請のため、すでに紐づいてしまった書類は無かったことになる、とのことでした。
 「原本ですものね。。。大きな組織なので。。。」と、申し訳無さそうな電話口の担当者さん。

再提出…をなんとか避ける


 しかし結論としては「登記簿謄本はpdfの添付で良いので新規に届出を作成して提出してください」とのこと。
 また再提出(新規提出)はさすがに耐えられなかったので、電話で交渉した結果、なんとか探してもらえることになりました。 見つからなかったら再提出するという条件付きで。

見つかった!


 すると1時間後くらいに電話連絡が来て、「登記簿謄本が見つかりましたので審査再開します」とのことでした!
 おそらく、担当してくださった方は、大きな組織の中を動き回って、かなり苦労して見つけてくださったのだと思います。 助かりました。 本当に感謝です。

備考欄を活用しよう


 少なくとも登記簿謄本の原本については、備考欄に、到着したとされた申請の到達番号を記載することで、スムーズに再利用できたようです。 過去の申請を再利用する場合は、覚えておくと良さそうです。

17日目:審査終了!


 e-Gov内で、審査終了になっていました!

20日目:手続き終了!!!


 e-Gov内で、手続終了になり、必要な書類が発行されました。 これで、ラスボス「e-Govでの社会保険情報届出」は討伐完了です! いや、本当に良かった!

まとめ


 本記事では、社会保険情報をe-Govで届け出る体験談を紹介しました。
 こうして整理すると、それほどでも無いように感じますが、当時はだいぶ参っていました。 失敗の最大の原因は、筆者が「申請データを保存」の有用性に気づいていなかったことです。 これを知っていれば、再提出はそこまで苦ではないと思いますので、これから申請される方は、ぜひ、「申請データを保存」をご活用ください。

補足


・「ラスボス」というのは、ゲームのラストシーンに登場するボス敵で、勝てば事実上ゲームクリアです。ただし攻略には工夫が必要な場合が多いです。


カテゴリー:設立後対応,スタートアップ